making of wonderful beautiful tour!









はじまりはロカリテから。
大阪の北堀江にある鳥かごの形をした、
ビルの一室にあるカフェで、
暖かい雰囲気と洗練された感じと、
両方する、とてもいいお店です。
夕方からはじまったアミイゴ小池さんの、
ワークショップにも参加させてもらって、
みんなで絵をかきました。
そのワークショップでつかった画用紙を、
わけてもらって、我々、wb班は、
本日のプラカード"we're"を制作し、
さらにアミイゴさんにコラボしてもらい、
さらにワークショップのときにつかった、
紙パレットを左右に貼付けて、
完成したのです。

wb班はぼくと福岡のデザイナーであり、
ウクレレ奏者であり、
さまざまなミュージシャンとの交流をもつ、
イベントプロデューサーであり、
ジョシュの主人である、
おおくぼさんです。
これからはじまる全5カ所を網羅するのは、
この二人だけなのです。

おおくぼさんは、
どの会場でも写真をとっていただいたので、
この集合写真には写ってないのです。

で、この日のロカリテは、
松山からやってきた、太田友紀さん、
ううじんさん、アミイゴさんの、
イベントにぼくも混ぜてもらったのです。
ぼくの出番が終わった段階で、
一度みんなであつまって、
初日の集合写真を見事ゲットさせてもらいました。
明日からはいよいよ九州上陸です。
我々wb班は鳥かごから勢い良くとびたっていくのでした。






カゴから出たわれわれは、
大阪から福岡へと飛びたっていきました。
実際は新幹線だったんですけど。

福岡ラウンド初日は、
日本画家の比佐さんのアトリエである、
穂音(ほおん)です。
薬院にあるICONEから仕出しをお願いして、
みんなでご飯をたべて、ライブを楽しんでもらい、
さらに、日本画の画材でひとりひとり、
オリジナルのピンクを調合してもらって、
本日のキーワード"wonderful"を塗ってもらうという、
ワークショップも取り入れた、大盛りの夜でした。
ピンクをつくって、その色をこっちでつくっておいた、
アルファベットの形に切り抜いた画用紙にぬってもらう、
とだけ決めておいて、塗り方はまったく自由。
微妙に異なるたくさんのピンクで、
みなさん、いろんな塗り方をしてもらって、
文字通りワンダフルな"wonderful"が出来上がりました。

それで、ごはんもライブもひととおりおわって、
写真の時間になって、ならんでもらって、
おおくぼさんにシャッターを押してもらって、
確認してみたのが、この上の写真なのです。
うーん、もうちょっとはっきり、
文字がみえたほうがいいんじゃないかとおもって、
お願いして、黒い服を着た人に前にでてもらって、
その黒をバックにピンクの文字を置いてみると、
おおー!イメージどおり、はっきりとうつりました。





こうして、二日目までは、ばっちりつながりました。
協力してくれたみなさん、どうもありがとうございました!





穂音の翌日、
われわれは、福岡をはなれて、
熊本に向かいました。
九州へ来るたびにライブをお世話になっている、
orangeで今回もライブでお世話になります。
orangeはカフェと雑貨屋さんが合体したお店で、
今年の2月にはお店のとなりに橙書店(だいだいしょてん)、
という本屋さんもオープンされ、
飲む、読む、使う、三拍子そろった熊本随一のお店です。
ぼくたちもその橙書店は、今回がはじめてで、
とても楽しみにしていました。
現場へ到着すると、
映画のなかでしかみたことがないような、
理想的な本屋さんが目にとびこんできて、
ほんとにかっこよかったですよ。

われわれは、さっそく、
本日のキーワード、"beautiful"の
準備にとりかかりました。
まずは、画用紙で"beautiful"と、
一文字ずつ形を切り抜く。
これはきのうの穂音と同じ。
そして、つぎは、
橙書店の本棚を物色して、
カラフルな表紙を、
かたっぱしからコピーしていきます。
これで、準備は完了。
あとは、きてくださったお客さんに、
お願いして好きなようにカラフルな表紙を、
画用紙に貼付けてコラージュしてもらうのです。
"i"は見本として、ぼくたちでつくってみました。





いきなり、お客さんにこんなお願いして、
やってもらえるかなと内心心配していたのですが、
みなさん、非常に才気あふれるコラージュを、
つぎつぎに完成させてくれました。
配色を斜めにしたり、
ちぎり絵風にしてみたり、
表紙の写真をつなげて、ストーリー性をもたせたり、
どの文字もオリジナリティあふれる、
文字通りビューティフルな"beautiful"が、
こうしてできありました。









熊本から、福岡へもどり、
ツアーもあと2カ所をのこすところとなりました。
のこすキーワードは、"everyday"と"everywhere"。
きょうは、喫茶陶花で、"everyday"の日です。

陶花では、福岡へいくたびに、
ライブでお世話になっています。
いつも、夕方前について、
篠栗の自然にかこまれたこの場所で、
英気を養わせてもらって、ライブにのぞみます。

オーナーのけんごさんは、
いつも明るくぼくらを迎えてくれます。
そして、来るたびに感動するのが、
常にテーブルのはしっこやちょっとしたところに、
店の周りに咲いている花がいけられていることです。
これが、ほんとに美しい。
しかも、ちょこっとしたものなので、
自分でも家にかえったら、花をいけてみようかな?
思ってしまうほど、やさしくて、
そのもてなしの心を尊敬しています。

それで、ぼくにとって、
陶花といえば、ぱっとおもいつくのが、
この小さな花たちのことなのです。

お店ではたらく人たちのきもちを、
この花たちが毎日うまくお客さんをつつみこむ。
"everyday"にはぴったりのモチーフになりました。

まずは、ぼくが画用紙に、
"everyday"を植物にたとえて、
クレヨンで書いて、
そこにきてくれたお客さんに、
あらかじめ摘んでおいた花たちを、
一輪ずつ貼付けてもらって、
ほんとにすばらしい"everyday"が完成しました。
みんなでつくりあげるものって、
ほんとに予想がつかないくらい、
すばらしいものができあがりますね。











そして、この日のライブでは、もうひとつ。
公開レコーディングを行いました。
陶花の2周年のときに、
プレゼントとしてつくった
「陶花の歌」という歌があるのですが、
けんごさんが録音してほしいといってくださったので、
お客さんにコーラス参加してもらって、
一発録音しました。
これも素晴らしい録音ができて、
いい夜になりました。
みなさんどうもありがとうございました!








最終日は、このツアーで唯一の昼間のライブで、
唯一の外でのライブ。
しかもはじめての唐津でのライブ。
とスペシャル感満載のライブでした。

唐津のとなりの虹の松原駅おりてすぐにある、
松原おこしで有名な虹屋商店さんの前の藤棚のしたを、
お借りしてのライブです。
天気も抜群によくて、藤の花も見事満開で、
たくさんの人と悪さをしない蜂をあつめてくれました。

朝一番で電車にのって、
海沿いをはしって、気持ちいい景色をながめていると、
虹の松原に到着です。
会場のセッティングを手際よくすませて、
ちょっと松原を散歩すると、
イメージしていたとおり、
すばらしい松原で、すばらしい松ぼっくりや、
木の枝がたくさん落ちていました。
きょうのキーワード"everywhere!"は、
松ぼっくりや木の枝でつくったらどうか!と、
おおくぼさんと相談していたので、
これはうまくいきそうだと思ったのでした。
それに、ライブの前半は藤棚の下で演奏して、
それから演奏しながら、松原の方に、
みんなであるいて、後半は松原の中で演奏する、という
まさに"everywhere"なライブ構成がいいじゃないかと、
おもいついたので、ライブの中盤にみんなで、
ぞろぞろ歩き出しました。






この日のライブは、
唐津の呉服屋池田屋の若旦那さんの企画だったのです、
着物を着てこられた方もいらっしゃって、素敵でした。
ヌフベーカリーさんも出張カフェを出していただきました。







ライブ後半戦もぶじ、終了して、
いよいよ、最後のキーワードづくりの時間です。
用意しておいた無地の"everywhere!"が、
あっという間に!。








こんなに素敵なことに!。
こうして最終日に、ぴったりの "everywhere"の集合写真が、
とれました。
参加してくれたみなさん、
最後まで呼んでくれたみなさん、
どうもありがとうございました!


ライブツアーをしていると、
よくいわれるのが、
「いろんなところにいけて、 いいですね!」
ということです。

そうなんです、ほんとにいろんなところに、
いけるというのは幸せなことだと思います。
いろんなところにいくことで、
自分がいま住んでいるところの、
よさやありがたさや可能性がとてもよくわかるようにもなるので、
ツアーからかえってきても、
新鮮な日々が過ごせる気がしています。
それで、ライブにきてくれたお客さんは、
ツアーっていっても、毎日いっしょに移動する訳じゃないから、
こういう感覚を共有するにはどうしたらいいかなあ?
という考えから生まれたのが今回のアイデアでした。
写真のなかだけど、いったこともない町の、
あったことのない人たちと手をつないで、
ひとつのメッセージでつながることで、
楽しんでもらえたなら、ぼくらはうれしいです!